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「ジャズCDの個人ページ」by K. Kudo
第八弾「BACK IN TIME」TKB |
TKBというグループの４枚目のアルバムとのこと。一言で言うと、ノリの良いハード・フュージョンという感じで、この手のサウンドが好きな方はたまらないんじゃないかと思います。ライヴでの収録も９曲中５曲（１、３、５、７、９曲目）ありますが、スタジオ録音との違いが、聴いていてもほとんど分かりません。リズム、メロディ、ハーモニーなどは通好みかも。かと言ってそれほどマニアックかというとそうでもなく、フュージョンを中心に、ややロック寄りの発散するサウンド。
１曲目から、シーケンサー（打ちこみ？）の音とともにヘヴィーにサウンドが展開していってそのノリの良さを見せつけてくれます。途中にヴォイスが効果的にはさみ込まれていて、再び全開サウンドへ。２曲目はテーマ部ではちょっと変則的なリズムの上に乗っかるサックスのメロディで、ソロではギターとサックスのソロがカッコ良い。３曲目はエキゾチックなメロディを持つマイナーのレゲエサウンドの曲。やや渋めですが、ドラムスが途中印象的なフレーズを叩いてアクセントになっています。
４曲目は覚えやすいメロディとどっしりとしたリズムがよくノレます。そして５曲目はやはりシーケンサー（打ちこみ）が入っているのですが、これでもか的なヘヴィーなリズムとスリルあるフレーズで一気に突っ走る２分弱の曲。６曲目は優しいテーマのメロディとはっきりした構成で聴きやすい仕上がりになっていますが、時々ギター・ソロのフレーズなどマニアックに引き戻してくれる場面も。
７曲目はスピーディーでスリリングなフレーズが叩き出される、やや浮遊感のあるサウンドの曲。緩急自在ながら重たい展開で、やっぱりカッコ良い。８曲目はこのアルバムの中での唯一のバラード。それでもやっぱり徐々に盛り上がっていき、グループとしての骨太感はあります。９曲目はタップの音も効果的に、ノリも良く盛り上がっていきます。しばらくの無音の後、隠しトラックで、おそらくはフリー・インプロヴィゼーションでのファンクが。
体力勝負の部分もありますが、気持ち良く発散させてくれるハード・フュージョン・サウンドです。
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