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最終更新日：2007/03/07

第四弾「まゆみ」Mayumi e Yuji（MINGOS）

mayumi.jpg (10979 バイト)

Mayumi（Vo）、藤澤由二（P）、稲葉国光（B）、表直志（Ds）、萩谷清（G）　
Recorded December 2000 and January 2001.（税込み２，８００円、送料別）

1. Gatoda De Ipanema 2. It Don't Mean A Thing If It Ain't Got That Swing 3. Speak Low 4. One Note Samba 5. No More Blues 6. Du Ange 7. My Funny Valentine 8. Tarde De Calmaria 9. My Favorite Things 10. Garota De Ipanema 11. Triste 12. You'd Be So Nice To Come Home To 13. Everytime We Say Goodbye

実は私はヴォーカルものはあまり得意ではなくて、今ではかなり個性的なヴォーカリストしか聴いていなかったりします。ただ、以前に５０年代白人女性ヴォーカルを聴いていた時もあったので、スキャットバリバリで印象付けてくるヴォーカリストだけでなくて、原曲の良さを生かしながらあまりフェイクせずに歌うヴォーカリストも、本質的には好き。ここでのMayumiはどちらかというとメロディを大切にしながら歌っている、という感じのヴォーカリストです。

さて、このアルバムは河田欣弥氏の「MINGOS」レーベルの２枚目。サンバ・ボサノヴァ系の曲が５曲、スタンダード、ジャズメン・オリジナルの曲が６曲、Mayumiと藤澤由二氏のオリジナルが１曲、ギタリスト萩谷清氏のソロ（インストルメンタル）が１曲という内訳になっています。ジャズ方面とボサノヴァ方面の曲がケンカせずに同居していて、うまくマッチしてます。選曲も、知っている曲が多くてうれしいところ。ヴォーカルは音域が低めで安定していて、２曲目のようなアップテンポの曲もギターとのユニゾンのスキャットや４曲目のスキャットが魅力的だったりとなかなか良いですが、全体的にはしっとり感があって比較的ゆったりと聴けるようなジャズ／ボサノヴァのラインナップ。特に声が伸びたときにその人の個性が出てくると思うのですが、シルクのカーテンで包まれたような（そんな表現があるかどうか分かりませんけれど）雰囲気があります。こういう時は６曲目のオリジナルに目がいきますが、メロディをスキャットで歌ったメロディアスで爽やかなボッサの曲。

メロディアスな曲が並んでいて、その優しく包みこまれるようなジャズは、じっくり聴くのにも日曜日などにBGMとしてかけておくのも良いのではないかと思います。

なお、CDのライナーは大村幸則氏、CDジャケットは成瀬政博氏の手によるもの。

プロデューサー河田欣弥氏のプロフィール

１９４１年生まれ。
１９６１年六本木に「ふらみんご」を開店。
１９７２年六本木に日本で最初のヴォーカリストのためのライヴハウス「MINGOS」を開店。
１９８７年安曇野穂高にオステリア「ミンゴス」をオープンし現在に至る。音楽プロデューサーとしても活躍。
１９９７年細野義彦氏のファーストアルバム「Without A Song」を制作。
２００４年９月逝去。

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