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「ジャズCDの個人ページ」by K. Kudo
第十六弾「Blue Roses」
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３枚目のアルバム（初のメジャーアルバム）で、The Traveling Apple（トラベリングアップル）とはチアキセラさん、柴田 敬一さんによるユニットのこと。ヴォーカル・アルバムなのですが、ユニットとして聴いていただきたい、との想いがこめられているのでしょうか。
エレキピアノや シンセサイザーのベースの音など、エレクトリック寄りな雰囲気の曲が多いのですけれど、逆にそれがオリジナリティを生んでいる感じです。例えば１曲目は普通にやるとどうやってもヘレン・メリルの呪縛から逃れられないのですが、独特な導入部とボッサ的な雰囲気の流れ、そしてオリジナルのスキャットを入れることで、個性的な「ユー・ド・ビー〜」を聴くことができます。
うれしいことにセラさんのオリジナルの曲が２、９−１０曲目にあって、２、１０曲目はアコースティック・ピアノとベースをバックにした、オリジナルとは思えないくらい堂々としたミディアムの４ビート作品に仕上がっています。それぞれに味わいがある曲。９曲目はアコースティック・ピアノのみをバックにしたバラードで、爽やかで優しい雰囲気の曲。
ジャジーなポップスとして楽しめるビートルズの作品の３曲目、アコースティック・ピアノのみをバックにしっとりと歌い上げていく夢見心地のバラードの４曲目、ややスローなボッサでメロディアスな曲をゆったりと表現している５曲目、再びアコースティック・ピアノとベースとのトリオになって、何となく心が軽くなるような雰囲気のジャズの６曲目、哀愁を誘うエレクトリック・ピアノをバックにヴォーカルが想いをこめて歌う７曲目、軽いファンクビートで気だるい雰囲気の８曲目、ラストの１１曲目は６曲目と同じ曲を流れるようなシンセサイザーをバックに短めに。
アコースティックな４ビート・ジャズから、ボッサ、エレクトリックでポップな世界までカラフルな曲がCDにちりばめられています。いずれの曲もややソフトな感じ。アルバムのテーマは「和み」だそうです。
HMV、タワーレコード、アマゾン、山野楽器、新星堂などのネットショップでも入手可能です。また、全国CDショップで販売中。
購入方法については、 詳しくは下記ホームページに書いてあります。
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