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最終更新日：2007/03/07

「ジャズCDの個人ページ」by K. Kudo

細野 義彦（G）、中西 俊博（Vln）、砂田 知宏（P）、横山 涼一（B）、二本柳 守（Ds）、白石 啓太（Per）　
Recorded March 2, 1997.（税込み３，０００円、送料別）

1. Noite Estroelado 2. I Remember Clifford 3. 潮風(Shiokaze) 4. Snow Light 5. Without A Song 6. All The Things You Are 7. A Stormy Sky 8. On Green Dolphin Street 9. Armando's Rhumba 10. My Funny Valentine

河田 欣弥氏の「MINGOS」レーベルの最初の、そして細野 義彦氏のファーストアルバム。オリジナルが４曲とスタンダード。はじめて聴いてみたとき、ジャズ特有の暗さがなく、曲によってヴァイオリンが入っていることもあって、明るくて聴きやすいサウンドだと思いました。１曲目のオリジナルはラテンリズムでノリが良く、２曲目の「アイ・リメンバー・クリフォード」をギターの味わいのあるソロで通したところなど、バラードは難しいので「うーん渋いぜ」、と思います。５曲目の「ウィズアウト・ア・ソング」。どこかで聴いた曲だと思ったら、ソニーロリンズの「橋」’６２年（ＲＣＡ）の１曲目もそう。そちらはギターがジム・ホール。聴き比べると面白いかも。６、８、１０曲目の有名な曲もいい。自分では一番好みなのは７曲目の「ストーミー・スカイ」というオリジナル。けっこうテンポも速くてスリリングな曲です。９曲目がチック・コリアの曲で、これまた好み。なんとギターとヴァイオリンのデュオ。

中西 俊博氏のヴァイオリンは１、３−４、８−１０曲目に参加。数少ないジャズ（も弾く）日本人ヴァイオリン奏者として有名です。

なお、CDのライナーは岩浪 洋三氏、CDジャケットは’９７年４月から「週間新潮」の表紙画を描いている成瀬 政博氏。しかも、CD-ROM用のプログラムも入っています。

いつもは私がECMやJMTなどのわけのわからない？コンテンポラリーなジャズ？を聴いていると顔をしかめるうちの奥さん（ジャズは分かりません。）も、このアルバムを「いいね。」、と言いました。マニア度が高くなければわからないというCDではなく、それでいて内容が濃く、休日の午後のBGMに、という聴き方でもいいのではないのでしょうか？

プロデューサー河田 欣弥氏のプロフィール

１９４１年生まれ。
１９６１年六本木に「ふらみんご」を開店。
１９７２年六本木に日本で最初のヴォーカリストのためのライヴハウス「MINGOS」を開店。
１９８７年安曇野穂高にオステリア「ミンゴス」をオープンし現在に至る。音楽プロデューサーとしても活躍。
１９９７年このページで紹介している細野 義彦氏のファーストアルバム「Without A Song」を制作。
２００４年９月逝去。

このホームページに記載されている内容の無断引用・無断転載・編集等を禁じます。©1997 Kazuyuki Kudo

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